モンゴルの大地を踏破して

2013-10-02

モンゴルの大地を踏破して

 縁あって、第1回 Great Mongolia Gobi Desert Marathon(6日間250km) に参加してきました。
 主催者から誘われたことと、忙しい中をぬって2度も草加の小学校を訪問し子供たちに夢を与えてくれている横綱白鳳のことを考えたら一度はモンゴルに行っておきたい、という二つの理由で参加を決めたものです。
 とはいうものの、人生で一番嫌いなことは歩くこと、というバイク乗りです。当初から制限時間を超えないで、何とか完走を目指す、というレベルの参加です。(この詳細は、別途ブログにアップします!)
 バイクで走ればあっという間の250kmですが、自分の足で進んでみると、とても長い時間がかかるだけではなく、風景の大きさ、自然、暮らし等々、その空間を全身で感じることが出来ました。その場の空気の中に共にいることが出来るので、車よりバイクが好きな私ですが、自分の足で進むとバイクの比ではありません!いくら進んでも、少しずつしか変わらない空間の中に、どっぷりと浸ることが出来ました。写真 1.JPG
 広大な空間の中で、ゲルというモンゴルのテントのような遊牧民の住居が見渡す限りで一つ二つしか存在しない大地。そして、柵も何もなく広大な大地に放牧されている草を食む、羊、牛、馬…。遊牧民の暮らしとは、まさに自然との共生としか言えないものでした。
 ある地域の草を食べたら、ゲルごと移動して次の大地に移動する。そこここにある大量の動物の糞は、植物が再生するための肥料に戻って行くだけでなく、乾いた草と同様らしくゲルでの暖をとるための燃料になります。ゲルの断熱材は放牧している羊の毛でつくられています。乳を絞り、毛を活用し、食料にもなり、暖をとる燃料も生み出し、エサとなる草の肥料までまかなっています。日本の4倍の国土に横浜市に遥か及ばない280万人の人口。このバランスが、生み出している、全て循環が成り立っている生活です。
 もちろん、ウランバートルという人口の約半分が集中している首都は都市の生活が存在していますが、この広大な大地での暮らしがなりたっていることが、都市での生活も支えていることが感じられます。そして、その都市が現金で家畜を購入してくれるから、ゲルにソーラーパネルとパラボラアンテナを設置することを可能にしているのでしょう。
 掘り下げてみて行くと、様々な問題はあるのかもしれませんが、遊牧の暮らしは遊牧の暮らしとして、都市は都市の暮らしとして、双方が補完、共生していることは間違えありません。
 日本とは前提用件が全然違う国土とも感じますが、一部の都市に人口が集中して、その他広大な空間に小数の人が暮らしている、という点は変わらないところです。でも、都市での生活は成り立ちやすく、地方での生活は第一次産業だけでは食べて行くことが困難な日本。都市での暮らしを食料を供給することで支え写真 3.JPGているにもかかわらず…。補助金付けで生活が支えられている農業という見方もありますが、都市を支える食料供給で生活が成り立たない現実の裏返しの面とも言えます。
 三陸の被災地では、自然循環が成り立つ地域として再生しようと意図して活動している人達が沢山います。そういう暮らしの成り立つ地域づくりへ、モンゴルにはそのヒントが沢山あるように感じました。



私が生きているうちに、災害はこない?

2011-09-22

私が生きているうちに、災害はこない?

 阪神淡路大震災、奥尻島の津波、中越地震、東日本大震災、新潟・福島の度重なる豪雨、中国・四国の豪雨等々、日本列島を大規模災害が襲っています。これほど災害が連続しているにもかかわらず、現在でも、備蓄等の備えをしていない方がいらっしゃいます。

 災害時に大きな役割を担う行政に関わる者も変わりません。市長在任時から、ずっと不思議に感じていました。災害は必ずやってくる。その時のために出来る限りの準備をしなけらばならない。そう考えて就任直後に危機管理課を設置し、防災対策を充実させて続けて来ましたが、その過程でも多くの職員の姿勢から、「自分の在籍中に大災害がやってこない」と考えていることを感じました。

 「どうしてだろう?」ずっと解りませんでした。しかし、東北の被災地で様々な話を伺い、地元で被災地支援や今後の災害対策を議論する中で、気がつきました。それは、地球に対する認識の違いなのだということに。

 地球は、常に変化を続けています。2億年前、大陸は一つでした。日本が今の形になったのは、たった1万3千年程前。関東平野をはじめとする私たちの多くがすむ平地も、全て川が山を削り運び、氾濫して出来たものです。ですから、このまま未来も同じ形であることはありません。つまり、いつも少しづつ変化をし続けているのです。


地球45億年の歴史で考えれば、私たち人間の都合とは関係なく、その地球としての変化の営みを続けています。そして、研究の結果、日本列島には一定の間隔で大きな地震が発生することが明らかになっています。

 地球で暮らしている人間の都合の視点ではなく、こうした地球の活動を考えれば、「私の生きている間には起こらない、私の在職中には発生しない。」ということは根拠がない希望であることは明らかです。
環境問題のみならず防災対策においても、人が行動するかどうかは、地球と人間の関わりを認識しているかいないかが、大きなポイントなのです。

 大災害に来てほしくない、その気持ちは当然です。私もそう思います。一方で、起きないことを望みながらも、「地球の上で生きている、この現実を全ての人が受け止め必要な備えをしていける」ようにしていく。そうすることは、防災だけでなく、様々な課題の解決に繋がって行くものであると感じています。

あなたも参加しませんか?あなたも参加しませんか?

楽しく活動しています。楽しく活動しています。